【ドイツ】フリーランスビザの要件と申請手続きについて解説。

こんにちわ、サンタナです。

みなさんドイツがフリーランスビザを発行しているのを知っていましたか？

ヨーロッパの経済の中心であるドイツでフリーランスとして働けることは、とても魅力的で価値のある経験だと思います。

今回は、そんなドイツのフリーランスビザについて解説していきます。

下記がわたしの経歴です。

• 国内株式・貴金属投資歴13年
• 語学留学歴あり
• 暗号資産投資を始めてタイに居住

わたしの経歴

ドイツの2種類のフリーランスビザについて

職業に応じて、ドイツのフリーランスビザは2種類のうちどちらかを申請することができます。

フリーランス雇用のためのビザ（Freiberufler）

このビザは、あなたの仕事がドイツ経済に貢献する場合に取得することができます。

芸術家、作家、自営業の医師、エンジニア、語学教師、通訳、監査役、建築家などがこれにあたります。

自営業のためのビザ（Selbständiger）

このタイプのビザは、以下の場合に取得することができます。

• 会社の設立者、個人事業主、または法人の代表者である。
• あなたの職業/ビジネスがドイツで経済的な利益をもたらしている。
• あなたのビジネスは、資本金または融資の約束によって資金を調達している。

ドイツフリーランスビザの要件

ドイツのフリーランスビザを取得するためには、以下の要件に従う必要があります。

• あなたの職業がドイツで必要とされ、または経済的に有益であること。
• あなたのクライアントがあなたを雇う予定であることを証明する意思表示書を書かなければなりません。
• 快適な生活を送るための十分な手段（少なくとも年間9,000ユーロ）を持っていることを証明する必要があります。
• ドイツに合法的に居住している必要があります。
  宿泊施設を探し、地元の登録事務所（Bürgeramt）で住所を登録する必要があります。
• 45歳以上の方は、適切な年金制度が必要です。
  67歳までに、最低限の資産を持っておく必要があります。
  • 毎月1,332.36ユーロの年金を12年以上受給していること、または
  • 少なくとも194,631ユーロに相当する資産。

ドイツフリーランスビザの必要書類について

ドイツのフリーランスビザを申請するためには、以下の書類を提出する必要があります。

• 記入済みの国内ビザ申請書。申請書は正確に記入すること。
• 有効な国内パスポート。
• 最近撮影した生体写真2枚。
• ビザ申請料金を支払ったこと。ドイツのフリーランスビザの申請料金を支払ったことを証明する必要があります。
• 健康保険。
  ドイツでフリーランスとして働く場合、公的な健康保険と民間の健康保険のどちらを希望するかは自分で決めることができます。また、特に入国ビザが必要な場合は、旅行保険に加入しなければならないこともあります。
• 前職の雇用主からの推薦状。
• 職業経験や学歴を含む最新の履歴書を提出する。
• 過去の作品のポートフォリオ。
  以前の経験職業のサンプルを印刷したものを提出する必要があります。
• 職業上の認可。
  あなたの専門知識と意図する職業との関連性を証明するライセンスまたはその他の認可を提出する必要があります。
  医学や法律のように、その分野での過去の経験を必要とする職業を行使しようとする場合に必要となります。
• 以前の教育の証明書。
  学業成績の証拠を示す必要があります。
• 十分な経済的手段。
  生活費とフリーランスとしての活動費を賄えるだけの資金があることを証明する必要があります。
  • 最新の銀行取引明細書。十分な資金があることを証明するため、自国の銀行の明細書である必要があります。
  • 損益計算書。予定されているフリーランス活動から得られる可能性のある月々の利益と損失について記入すること。
• 適切な年金プランの証明。
  45歳以上の場合のみ、年金制度を証明する必要があります。
  • フリーランスの計画を証明する。
  • 将来の顧客/雇用主からの確約書。
    ドイツに入国した際に、あなたを雇用する意思を示す潜在的な顧客からの確約書を2通以上提出すること。

ドイツのフリーランスビザ申請手順

ドイツのフリーランスビザを取得するためには、以下の手順が必要です。

• 最寄りのドイツ大使館にアポイントを取る。最寄りのドイツ大使館に予約を入れる。
• フリーランサービザに必要な書類を集める。フリーランスビザに必要な書類は、申請前にすべて集めておく必要があります。
  具体的にどの書類が必要かは、大使館から通知されます。前章のリストを参照してください。
• 予約に参加する。予約日に、記入済みの書類チェックリストとバイオメトリクス（指紋と写真）を提出する必要があります。
  また、パスポートを預かり、決定後に返却します。
• 決定を聞くまで待つ。
  申請書を提出してから15日以内に決定が出るはずです。
  連休前など、大使館や領事館、ビザ申請センターが混み合う時期には、さらに時間がかかることがあります。
  ビザが発行されると、パスポートに貼付されます。
  パスポートを宅配便で返却してくれる大使館もあれば、個人的に受け取りに行くよう求められる大使館もあります。
• ドイツへ渡航する。ビザが下りたら、ドイツに入国してフリーランスの旅を始めることができます。

ドイツ到着後

フリーランスビザを取得し、ドイツに到着した後の流れは次の通りです。

• 住所の登録宿泊先（賃貸アパートなど）が決まったら、地元の市民サービスセンター（Bürgeramt）で住所を登録する必要があります。
  登録証明書（Anmeldebestätigung）を受け取ります。
  これは、銀行口座の登録や滞在許可証の取得に必要です。
• ドイツの銀行口座を開設する住所を登録したら、仕事や取引に必要なドイツの銀行口座を開設することができます。
  ドイツの銀行口座を開設するには、登録証明書（Meldebescheinigung）およびパスポートが必要です。
  銀行によって追加条件がある場合もあります。
• 税務登録事務所に登録します。
  フリーランスの仕事を始めるには、ドイツ税務署（Finanzamt）に、フリーランスの活動／ビジネスを登録し、フリーランスの税番号（Steuernummer）を取得する必要があります。
• 税金徴収のための質問書（Fragebogen zur steuerlichen Erfassung）に記入します。
  このフォームは、ドイツ財政省（Bundesministerium der Finanzen）のウェブサイトからオンラインで記入するか、Finanzamtに請求することができます。
  手元に以下の情報を用意してください。
  • あなたの納税者番号。住所登録の際に取得したものです。
  • あなたの銀行情報。
  • フリーランスの活動やビジネスに関する詳細な説明。
• フリーランスの納税番号（Steuernummer）を受け取るまで待ちます。
  税務番号が届くまで数週間かかることがあります。
• フリーランスの滞在許可証を申請をします。
  すべてのステップが完了したら、外国人登録局（Ausländerbehörde）でフリーランスの滞在許可証の申請書を提出しなければなりません。
  ドイツ到着後3ヶ月以内に提出する必要があります。

ドイツのフリーランサービザは申請手数料

ドイツのフリーランサービザに関わる費用は以下の通りです。

• 大使館の手数料は75ユーロです。
• Ausländerbehördeの料金は100ユーロです（トルコ国籍の方は28.80ユーロ）。
• 一時滞在許可証の延長は€100です。
• 定住（PR）許可証は€124です。

ドイツのフリーランスビザの手続きの時間

ドイツのフリーランサービザは通常、承認されるまでに3～4ヶ月かかります。

手続き期間は、あなたの国や時期、追加書類の提出を求められるかどうかによって異なります。

早めに申請するようにしましょう。

ドイツにおけるフリーランスのための税金

フリーランサーや自営業者は、収入の約14％から45％を所得税として納めなければなりません。

支払わなければならない税金は、あなたの収入額によって異なります。

• 年間9,744ユーロ以内の収入であれば、所得税は免除されます。
• 年間9,745ユーロ～57,918ユーロの収入がある場合、14％～42％を支払わなければなりません。
• 57,919ユーロから274,612ユーロの年収がある場合、42％を支払わなければなりません。
• 年収274,613ユーロを超える場合は、45％を支払う必要があります。

フリーランスは、ドイツでは社会保障費を支払う必要はありません。

しかし、健康保険、障害保険、生命保険は自分で加入しておくとよいでしょう。

留学生はドイツでフリーランスビザ申請で働ける

ドイツでは、留学生は通常フリーランスとして働くことはできません。

しかし、学生ビザとフリーランスビザを両方申請することでフリーランスとして働くことができます。

フリーランスとしてドイツで生活するためのコスト

世界で最も豊かな国の一つであるにもかかわらず、ドイツは生活費が高い国ではありません。

しかし、ドイツが手頃に感じられるかどうかは、あなたのライフスタイル次第です。

以下に必需品の物価の一覧を確認しましょう。

まとめ

以上がドイツのフリーランスビザの詳細です。

ある程度の申請要件がありますが、すでに事業を始めている人などはそんなに高いハードルではないでしょう。

事業のヨーロッパ展開する場合などは、利便性が高いかもしれませんね。

では。